【連合通信】1165号 2015年5月5日 連載企画「この人」 外注費増額要求で下請けのベアを支援
九州朝日放送労働組合書記長 高柳 徹さん
九州朝日放送(福岡市)の労働組合は今春闘で、同じ職場で働く下請け従業員らの処遇改善を局側に強く要求し、その原資となる外注予算増額を2年連続で実現。番組制作を請け負うKBC映像労組の13年ぶりのベア獲得に貢献しました。
アナウンサー職を経て、現在はラジオ部門で営業職を努めています。2013年、組合役員経歴のないまま書記長に抜擢されました。就任して初めてとなる昨春闘で、下請け従業員の人件費を含む外注予算を増額させ、KBC映像の「特別激励金」(臨時の一時金)15万円の支給にこぎつけました。
「当時、私たちの方は一時金をめぐる交渉が難航していましたが、通知を聞いてとても喜びました。非常に大きな成果です」と振り返ります。
「番組制作のほとんどが外注化された今、日々お世話になっている非正規や外注先労働者の処遇改善を求めるのは当たり前」と話します。
自社と外注先の「2本柱」闘争は同労組の伝統。「気持ちの上では一心同体。共闘を一層強めたい」と意気込みを語ります。