更新日:25年07月30日

平和でこそ商売繁盛



堀田 光正(37歳) 北九州市小倉北区  福岡県商工団体連合会

平和でこそ商売繁盛

 

小倉に住んでいて
 私は1987年(昭和62年)福岡県北九州市の小倉に生まれ、1981年(昭和56年)に母がはじめた婦人服販売業と宝飾品商を引き継いで営んでいます。

 平和学習は小学校の頃からありました。1945年(昭和20年)8月9日に長崎に投下された原子爆弾は、当初は小倉が投下の目標であったと学びました。生かされている今日も「あの時小倉だったら今の自分はいないかも」との思いがずっとありました。

民商・全商連の青年部活動を通じて
 母の頃から商売の縁で加入している民主商工会には事業主や業者二世が集まる青年部があり、私は26歳から参加しています。民主商工会やその連合組織では「平和でこそ商売繁盛」を信条に活動し、青年部を通じて広島・長崎にも行かせていただきました。
 青年部の活動を通じて同世代の事業主や商売人、仲間に出会い、平和についた話し学び合い、考えてきました。

平和への想いと願い
 今思うのは、「戦争のない時代の日本を先代の方々が願い、この時代に生まれて生かされている」ことに感謝しかありません。

 青年部を通じた交流では話し合うことや学び合うことで「平和な日々をわたしたちが創っていっている」という実感をしました。個人個人が思うだけでなく交流することで、争いのない時代って何だろう、平和って何だろう、そもそもどんな世の中が平和なのだろうかを改めて感じ、考えることの繰り返しで今があるのだろうと思います。

 しかし、ただ意見を言い合えば平和になるのかというとそうではなく、相手もまた境遇や考えが違うので頭ごなしに自分の意見の正しさを主張するのではなく、相手の意見を受け入れ、許すこともまた平和には大事ではないかと思います。意見のぶつかりから争いごとに発展するとそれこそ何が良いことで、どうなっていきたいのかの本質からだんだんとそれてしまいます。話し合いを通じて自分が学び感じることで少しずつ平和への想いを深めたら良いのではないかと思います。

 日本国内での争いはほとんど見聞きしない時代になりました。しかし、国外・世界へ目を向けるとまだまだ収束しているとは言えません。争いに加担するのではなく、支えあい助け合える世界や世の中になることを願っています。

 また、昨今の世相は武器や暴力の争いから、言論や貧困での争いの時代に変わってきたのではとも思う時があります。言葉で人を傷つけたり、寂しくなったり、悲しくなったり、金銭的なもので食事や生活を営むことが困難になっています。果たしてこうした世の中が平和なのか…。戦争や紛争などの争いのない「平和」から、心が穏やかに日々の生活を送れるようになる「平和」へと20世紀と21世紀の平和の概念がちょっと変わってきたのではと思います。

 これからはみんなが穏やかに笑顔で日々を送れる「平和」が今のわたしの願いです。

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