平和への思い
坪山 歩空人(30歳) 福岡県直方市 福岡県商工団体連合会青年部
「平和への思い」
2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻は始まりました。メディアなどでは「世界を平和な世の中に」などという呼びかけも増えていますが、戦後の私たち日本は戦争というものに馴染みがなく、現実離れしたものに感じます。そこで今回私の「平和に対する思い」をお伝えします。
まずは平和とは「戦争や侵略、テロがなく世の中が穏やかな状態である。」これが私が思う平和であり、多くの人もこう考えると思います。今の日本はテレビなどで自民党による軍事拡大の話も出ていますが、戦争やテロが起きているわけではなく、今は平和な国だと思いますし、「日本は平和な国」というイメージを他の国も持っていると思います。
ロシアがウクライナ侵攻をした理由は、兄弟国だったウクライナがNATOに加盟しようとしているのを阻止するためでした。ロシアは軍事的緩衝地帯がなくなるのを恐れたのです。こうした理由から始まった戦争ですが、私はこのウクライナ侵攻が早く終わってほしいと常に願っています。もちろん戦争が単にだめだからという理由もありますが、それは一人のロシア出身のeスポーツ選手のTwitterでのつぶやきでした。モスクワでロシア軍がウクライナを攻撃している動画とそれに対する怒りと悲しみの思いを投稿しており、私はそれを見て現実とは思えず言葉を失いました。私は彼、そして彼が所属するチームに憧れを抱いていました。それはウクライナ侵攻が始まる半年前に彼らはeスポーツの大会で世界一の偉業を成し遂げていたのです。しかし戦争の影響で侵攻が始まってわずか数日でチームが契約していたスポンサー企業が次々に離れていき、選手たちは海外渡航を禁止され試合にも出られず、最終的には彼らの所属部門はおろかチーム自体が解散してしまいました。絶望の中そんな彼らを支えたのは、世界中の多くのファン、そして同じeスポーツで戦うライバルや友人たちの温かい言葉でした。「俺たちはどんなつらい時でも友達だし味方だよ!また一緒に楽しくゲームしようぜ!」や「私たちはあなたたちがまた世界大会で活躍する姿が見たい!ずっと応援するよ!」などのメッセージが送られ、そして私はそれを見て思わず涙が出ました。そしてチームが解散してバラバラになっても、彼らは様々な困難を乗り越え、異国の地で今も最強の選手として活躍しています。
私たちは決して戦争を望んでいませんし、たとえ国籍や文化が違えど世界中の人たちと友人になれると私は思います。
今年で日本は戦後そして、広島や長崎に原子爆弾が投下されて80年になります。他国では第二次世界大戦が終わっても朝鮮戦争やベトナム戦争、イラク戦争などの歴史があり、そしてウクライナ侵攻や中東の紛争が起こっており、たくさんの方の命が奪われています。日本は戦後から平和な日々が続いていますが、近年自公政権がアメリカから兵器を購入することにより防衛費が上がり戦争する国づくりが行われています。日本国憲法の第9条の戦力の不保持、交戦権の否認があるように、私たちは戦争をすべきではありませんし、国民は戦争を望んでいません。今も昔も、自分の一番大切な人との別れはとても悲しいものだと思います。私はSNSで見たeスポーツ選手たちの親密なやり取りや肩を組んで撮っていた写真のように、世界の人たちがみな仲良くなれる世の中になることを願っています。